核医学検査(シンチグラフィー,RI)
体内の特定の場所に集まりやすい薬を使うことによって目的の臓器や組織の働き、動き、病変の有無や状態を調べることができます。
検査機器・設備
現在のガンマカメラ(撮影機器)はSIEMENS社製のSymbiaを1台使用しており、脳、甲状腺、副甲状腺、リンパ節、心臓、肝臓、腎臓、消化管、骨、炎症など様々な箇所が撮影可能です。
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ガンマカメラ機器
検査を受ける方へ
検査方法・当日の流れ
1.受付
中央放射線部受付(緑色の窓口)へお越しいただき、診察券と受付表をお出しください。
2.検査までの待機時間と撮影回数
目的とする臓器や検査目的によって使用する放射性医薬品が異なり、静脈注射と同時に検査を開始するものから、注射後数時間~数日、時間をあけてから検査するものまであります。また検査回数が1度で済むものから数回にわたり検査するものまであります。
3.食事
検査の種類(目的とする臓器)によって食事制限などがある場合と、ない場合があります。また検査前絶飲食や検査前飲水、検査直前に排尿などの前処置が必要になる場合があります。
4.撮影準備
検査をするにあたり、金属製のものをはずしていただきます。検査室内には撮影するためのガンマカメラ1台、更衣室と検査着、鍵付きロッカー、トイレ、洗面台(鏡付)も備えております。
5.撮影
検査により異なりますが、おおよそ1回30分〜1時間以内の撮影にて終了します。長いものでも1時間以内で終了します。(複数回にわたり撮影しなければならない場合も1回の撮影はほとんどの場合で1時間以内です)いずれも仰向けで寝た状態での検査になります。
注意事項・所要時間
検査に使用する薬(放射性医薬品)は患者さんに合わせて、当日の検査分を前日に発注しています。非常に高額で使用期限も当日のみになっています。検査・注射当日のキャンセルは控えていただき、キャンセルは検査(注射日)の前日16時までにお願いします。
放射性医薬品
検査に使用する薬はガンマ線という放射線を出しています。体内に入った薬は特定の臓器に集まり、時間と共に放射線量は弱くなり減っていきます。早いもので数時間、遅くても数日で弱まり、やがてなくなります。
検査結果
脳血流シンチの検査をすると脳の血流が低下している場所などを画像(1)のように脳の写真に色をつけて表示させて評価することができます。
画像(2)は骨シンチの結果画像の一部で、放射性医薬品を注射してから3時間~4時間後に写真を撮ると薬が骨に異常がある部分(骨折、骨腫瘍、骨転移…)に集まり、黒く表示させて評価することができます。
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(1)脳血流シンチ
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(2)骨シンチ