心臓血管外科

心臓血管外科

 心臓血管外科は、虚血性心疾患、心臓弁膜症、大動脈疾患、末梢血管疾患に対する外科治療を行っています。

診療方針

澤田 康裕

心臓血管外科部長澤田 康裕

受診される皆様へ

 当科は「Patient First」=(患者さん第一の精神)で診療を行います。

 心臓血管手術を受けなければならない患者さんには計り知れない不安があると思います。まずはできる限り患者さんに病気や手術について丁寧に説明をし、理解していただきます。その上で話し合いをして患者さんの話に耳を傾け、抱いている不安を理解し共有し、一緒に病気を治療していきます。もちろん我々は、安全に確実により良い手術を行い、患者さんが元気に満足して退院していただくことを目標としています。

 心から患者さんのことを考えることのできる外科医を目指しています。

 心臓、血管について何か心配事がありましたら、まずはかかりつけ医にご相談していただき、当科または循環器内科を紹介受診していただければと思います。

 もしも、心臓や血管の疾患で心配事などありましたら、電子メールでのご相談や、セカンドオピニオンに関する相談にもできる限りお答えします。お気軽に当科までご相談ください。

かかりつけ医の先生方へ

 当科は全ての患者さんに「Patient First」=(患者さん第一の精神)で診療を行い、安全でより良い医療を提供します。

 患者さんが元気に笑って退院し、退院後かかりつけ医の先生の外来を受診できるように、最善を尽くします。

 心臓や血管の疾患で、少しでも心配な患者さんがいましたら、ご紹介いただけると幸いです。

 急ぎの患者さんの相談などありましたら、お気軽に当科 澤田まで電話でご連絡ください。

診療内容

心臓血管外科について

 当科は、1994年10月に三重県立総合医療センター開設時に発足し、主に心臓疾患・大動脈疾患を対象にした外科治療を行ってきました。
 心疾患では狭心症に対する冠動脈バイパス手術・弁膜症に対する弁形成術や弁置換術・不整脈(心房細動)に対するメイズ手術、大動脈疾患に対しては、従来の人工血管置換術に加え血管内治療(ステントグラフト内挿術)も2020年夏より始める予定です。
 心臓血管外科医療も、低侵襲医療、ロボット手術、ステントグラフトやカテーテル大動脈弁置換などがさまざまな新しい治療が発達してきています。
 当科では安全第一に手術を行っています。患者さんが元気に退院できるように、常に安全を第一に考え、手術適応、手術時期、手術方法などを、スタッフ間で十分に話し合いを行い選択しています。
 標準となる手術を確実に安全に患者さんに提供することが第一であると考えています。その上で新しい治療方法を含め、患者さんのために最も有益となる治療方法を提供いたします。

Patient Firstとハートチーム

 当科は、「Patient First」=(患者さん第一の精神)で診療を行います。
 患者さんに丁寧に病気や治療ついてご説明し、ご理解いただいた上で、安全でより良い医療を提供します。また、循環器内科、麻酔科、救急・集中治療科などの診療科や、看護部・リハビリテーション室・臨床工学室などとも連携し、「ハートチーム」を形成することで、十分な話し合いを行い、患者さんに質の高い医療を提供できるように努力しています。

心臓血管外科で扱う主な手術

冠動脈バイパス手術

 冠動脈に狭窄や閉塞が生じ、胸痛息切れを起こす狭心症や急性心筋梗塞に対して、冠動脈バイパス術を行っています。患者さんご自身の血管(内胸動脈、胃大網動脈、橈骨動脈、下肢の大伏在静脈)を使用して、新しく血液の通り道(バイパス)を作成する手術です。当科では狭心症や心筋梗塞に対し、人工心肺を用いない心拍動下に行うオフポンプバイパス術での低侵襲治療を導入しています。もちろん手術は安全第一なので、必要時は人工心肺を使用し冠動脈バイパス術を行います。

冠動脈バイパス手術

弁膜症手術

 近年、高齢化社会に伴って大動脈弁狭窄症・僧帽弁閉鎖不全症が増加しています。
 高齢者では、抗凝固療法を避けるのが望ましいと考え、ワーファリン・フリーの治療法を選択しています。
 また、心房細動に対する、不整脈手術(メイズ手術)も積極的に行っています。
 大動脈弁狭窄症に対しては、生体弁を用いた人工弁置換術、僧帽弁閉鎖不全症に対しては自己弁を温存した弁形成術を積極的に行っています。
 

大動脈瘤手術

 大動脈の正常径は一般的には胸部で3cm・腹部で2cmとされており、壁の全周が拡大(紡錘状)し直径が正常径の1.5倍(胸部で4.5cm・腹部で3cm)を超えた場合や、壁の一部が局所的に拡張(こぶ状に突出:嚢状)した場合を瘤といいます。また、動脈瘤の壁の形態により、真性・仮性・解離性に分けられます。
 真性大動脈瘤では、紡錘状の場合には胸部大動脈で6cm以上、腹部大動脈瘤で5cm以上になると破裂の危険が高くなり、破裂すると突然死につながることから治療の対象となってきます。なお、嚢状の場合は破裂の危険が高いため大きさに関係なく手術の適応となります。一方、突然発症する急性大動脈解離は、心臓から出てすぐの大動脈(上行大動脈)に解離が及ぶ場合、約90%が発症1週間以内に破裂するとされており、緊急手術の対象となります。

大動脈瘤手術

ステントグラフト内挿術

 2020年夏より導入予定ではありますが、現在ステントグラフト治療の適応のある方に関しましては血管内治療(ステント治療)を三重大学放射線科にご紹介し治療を行っています。
 

末梢動脈疾患手術

 下肢の血流障害についての手術を行っています。
 動脈硬化等で下肢の血管が狭窄、閉塞し血流障害を起こす閉塞性動脈硬化症が最も多い疾患です。足が冷たいだるい、歩くと足が痛い(休まないと歩けない)などの症状を認めます。
 手術は自家静脈グラフトや人工血管によるバイパス術による血行再建術を行います。
 

下肢静脈瘤手術

 静脈瘤とは、静脈の逆流を防止する弁が壊れてしまい、血液がうっ滞して下肢静脈が腫れてしまう病気です。足がだるい、むくむ、色素沈着、潰瘍形成などの症状を来す場合があります。
 手術方法は、静脈抜去術が主流でありましたが、最近ではレーザー治療が導入され、より専門的な治療となりました。残念ながら当院ではレーザー治療等は行っておらず、外科的治療が必要と判断された場合には、より専門的な病院へ紹介させていただいております。

診療実績

外来医師担当表

 
1診(初診・予約診)

近藤 智昭

新保 秀人

澤田 康裕

澤田 康裕

2診(初診・予約診)

庄村 心

鈴木 仁之

 ※ 上記外来医師担当表は、心臓血管外科と呼吸器外科で共通となっています。

スタッフ紹介

新保 秀人

院長新保 秀人(シンポ ヒデト)

昭和54年医学部卒業

認定資格

・日本外科学会専門医/指導医
・日本胸部外科学会指導医
・心臓血管外科専門医/修練指導者
・日本心臓血管外科学会評議員/国際会員
・日本血管外科学会評議員
・臨床研修指導医
・医学博士
・American Association for Thoracic Surgery Active Member

澤田 康裕

心臓血管外科部長澤田 康裕(サワダ ヤスヒロ)

平成11年医学部卒業

認定資格

・日本外科学会専門医
・心臓血管外科専門医/修練指導者
・胸部ステントグラフト実施医
・臨床研修指導医
・医学博士

鈴木 仁之

呼吸器外科部長 兼 心臓血管外科医長 兼 北勢呼吸器センター副センター長 兼 ロボット手術センター副センター長鈴木 仁之(スズキ ヒトシ)

昭和63年医学部卒業

認定資格

・日本外科学会専門医/指導医
・日本胸部外科学会指導医
・呼吸器外科専門医、日本呼吸器外科学会評議員
・心臓血管外科専門医/修練指導者
・臨床研修指導医
・三重大学医学部臨床教授/医学博士

近藤 智昭

心臓血管外科医長 兼 医療安全管理部副部長 兼 中央手術部副部長近藤 智昭(コンドウ チアキ)

昭和62年医学部卒業

認定資格

・日本外科学会専門医/指導医
・日本胸部外科学会指導医
・心臓血管外科専門医/修練指導者
・日本心臓血管外科学会国際会員
・臨床研修指導医
・三重大学医学部臨床教授/医学博士