腹部超音波検査(腹部US検査、腹部エコー検査)、 血管・体表超音波検査
腹部の検査が検診等で有名ですが、造影剤等を用いなくても血液の流れを観察できるので血管の検査が行えたり、皮膚に近い部分の詳細な観察が行えるので甲状腺(乳腺は外科でおこなっています)などの検査が可能です。
検査は検査台に寝ていただいた状態で、観察する部分にゼリーを塗って行います。超音波検査は放射線の被曝や検査時の痛みも無いので安心して受けていただけます。
検査機器・設備
2台の装置で運用しており、その2台とも2018年と2021年に新たに導入された装置です。
超音波検査はプローブという装置の一部を身体にあてて観察を行いますが、観察する部分によってプローブを変更して観察します。当院の腹部超音波検査室では一般的な腹部用のプローブだけでなく、小児のお腹や詳細な観察に適したプロ-ブ、血管や甲状腺(乳腺は外科でおこなっています)等にも観察するのにそれぞれ最適なプローブを取りそろえています。
腹部超音波装置
腹部超音波装置
プローブ各種
検査を受ける方へ
検査方法・当日の流れ
1.受付
中央放射線部受付(緑色の窓口)へお越しいただき、診察券と受付表をお出しください。
2.更衣
観察する部分が見える様であれば、基本的には更衣はありませんが、足の血管の検査の場合のみ準備しているハーフパンツにお着替えいただくことがあります。検査室内には更衣室があります。
また、超音波検査は金属があっても検査を行えます。
3.食事
腹部の検査や造影剤を使用する検査の場合、食事を抜いてきていただく必要があります。午前中の検査であれば朝ご飯、午後からの検査であればお昼ご飯を抜いてください。
お茶、お水等は飲んでいただいて結構ですが、牛乳やジュース等はお控えください。特にコーヒーに入れるミルク等にも注意ください。
注意事項・所要時間
なるべく、観察する部位が露出しやすい服装でお願いします。
所要時間
腹部検査…約15分、血管検査…約15分、体表検査…約10分、造影検査…約40分
※入室から退室まで
※血管検査の一部(下肢動脈検査、下肢静脈瘤検査など)で検査時間が30分から1時間ほどかかる検査があります。
検査結果
超音波の画像は、基本的には白黒画像として観察できます。血液が流れているがどうかを観察する時にはカラーとして表示されます。
- 画像(1)は腹部超音波の画像で、肝臓が見えています。
- 画像(2)は胆嚢内の結石です。画像で、白く見えている部分が結石です。
- 画像(3)は首の動脈です。脳に栄養を送る大切な血管で、動脈硬化の指標によく観察されます。黒い筒状の中に血液が流れているのでカラーで表示されています。
- 画像(4)は甲状腺です。甲状腺は気管を挟んで左右に存在します。
(1)腹部超音波画像
(2)胆石
(3)頚動脈
(4)甲状腺