第41回日本血栓止血学会学術集会開催報告

 「第41回日本血栓止血学会学術集会」を津の総合文化会館にて、2019年6月20日から6月22日にかけて開催させていただきましたので、御報告させていただきます。(三重県立総合医療センター 中央検査部副部長 兼 研究センター副センター長 兼 総合内科医長 和田英夫)

開会の挨拶

  6月20日の開会の挨拶からの3日間で、1035名(うち101名が三重大関係者)にのぼる御参加をいただき、大盛況の裡に終了しました。

 

 開会のご挨拶

開会のご挨拶

特別講演

 特別講演は、Cheng-Hock Toh先生(英国)に「Haemostatic consequences of sepsis」、 John Pasi 先生(英国)に「Gene therapy for hemophilia」、Johannes Oldenburg先生(独国)に「Mechanisms of coumarin sensitivity and coumarin resistance」をご講演いただき、特別セミナーでは島岡 要先生(三重大学)に「インテグリンの活性化制御:細胞からエキソソームまで」のご講演をいただき、大変好評でした。

 

Toh先生の特別講演「Haemostatic consequences of sepsis」

Toh先生の特別講演「Haemostatic consequences of sepsis」

 

 

 Pasi 先生の特別講演「Gene therapy for hemophilia」

 Pasi 先生の特別講演「Gene therapy for hemophilia」

 

 

 Oldenburg先生の特別講演「Mechanisms of coumarin sensitivity and coumarin resistance」

Oldenburg先生の特別講演「Mechanisms of coumarin sensitivity and coumarin resistance」

会長シンポジウム「エポックメーキングな血栓止血領域の治療ならびに検査」

 会長シンポジウム「エポックメーキングな血栓止血領域の治療ならびに検査」では、森島義行先生(第一三共株式会社)に「VTE:DOACの開発」、丸山征朗先生(鹿児島大学)に「2)DIC:rhTMの開発」、嶋 緑倫先生(奈良県立医大)に「血友病:Emicitumabの開発」、野村昌作先生(関西医科大学)に「ITP:トロンボポイエチン受容体作動薬の開発」、和田英夫(三重県立医療センター)に「検査:バイオマーカーの臨床応用」をご講演いただきました。

 

森島義行先生(会長シンポ講演)「VTE:DOACの開発」

森島義行先生(会長シンポ講演)「VTE:DOACの開発」

 

 

 丸山征朗先生(会長シンポ講演)「2)DIC:rhTMの開発」

丸山征朗先生(会長シンポ講演)「2)DIC:rhTMの開発」

 

 

 嶋 緑倫先生(会長シンポ講演)「血友病:Emicitumabの開発」

嶋 緑倫先生(会長シンポ講演)「血友病:Emicitumabの開発」

 

 

 野村昌作先生(関西医科大学)(会長シンポ講演)「ITP:トロンボポイエチン受容体作動薬の開発」

野村昌作先生(関西医科大学)(会長シンポ講演)「ITP:トロンボポイエチン受容体作動薬の開発」

 

 

 和田英夫(三重県立医療センター)(会長シンポ講演)「検査:バイオマーカーの臨床応用」

和田英夫(三重県立医療センター)(会長シンポ講演)「検査:バイオマーカーの臨床応用」

DIC特別セミナー

 DIC特別セミナーでは、和田英夫と射場敏明先生(順天堂大学)がDICに関する講演ならびにディスカッションを行いました。

 

和田英夫の講演「ISTHの国際的なDIC診療・研究の標準化への取り組み」

和田英夫の講演「ISTHの国際的なDIC診療・研究の標準化への取り組み」

 

 

 射場敏明先生の講演「Validation of the Sepsis-induced coagulopathy(SIC) scoring system)

射場敏明先生の講演「Validation of the Sepsis-induced coagulopathy(SIC) scoring system)

 

 

 射場敏明先生の講演に対する質問

射場敏明先生の講演に対する質問

その他のプログラム(教育講演、学術推進委員会(SPC)シンポジウム、他学会とのジョイントシンポジウム など)

 その他、5つの教育講演:「静脈血栓塞栓症:診断と治療のトピックス」、「血友病A治療の動向」、「DICの病態、診断、治療」、「凝固関連検査と抗凝固薬」、「血栓止血を超えた血小板の役割」、4つの学術推進委員会(SPC)シンポジウム:1)「がん患者の血栓症における最新の動向、2) 「生体侵襲と線溶の基礎と臨床的展開、3)「注目すべき病態と抗血栓療法の進歩、4)「肺血栓塞栓症モデルを用いた探索的研究、5つの他学会とのジョイントシンポジウム:1) 日本救急医学会「新しいDIC診療ガイドライン作成への問題点」、2)日本検査血液学会「止血異常における臨床検査の最前線」、3)日本静脈学会「がん関連静脈血栓塞栓症」、4)日本小児血液・がん学会 「小児・成人診療における血栓止血学の実践―特発性血栓症と血友病―」、5)APSTHが行われました。

 

 また、岡本賞、歌子賞、奨励賞受賞講演、Bayer Thrombosis Seminar、DAIICHI-SANKYO SYMPOSIUM FOR THROMBOSIS UPDATE、プロテインS研究会シンポジウム、中外スポンサードシンポジウム、4つの教育シンポジウム、6つの血栓止血セミナー、17の共催セミナーなどの多くのプログラムが行われました。

 

 7つの講演会場には沢山の聴衆を集め、終日熱心な議論が行われました。

 

学会場その1

学会場その1

 

 

 学会場その2

学会場その2

ポスター会場、休憩スペース

 ポスター会場や休憩スペースには、充分なスペースや飲み物があり、熱心な議論や研究者間の懇親ならびに憩いの場として機能していました。

 

ポスター会場、休憩スペースの様子その1

ポスター会場、休憩スペースの様子その2

 

 

 ポスター会場、休憩スペースの様子その2

ポスター会場、休憩スペースの様子その2

懇親会

 2日目の懇親会では、鈴木宏治先生(三重大学名誉教授)を団長とする合唱団の合唱から始まり、優秀演題賞の表彰、村林浩子ソプラニストのミニリサイタル、ならびに忍者ショーが行われ、沢山の先生方にお集まりいただき、大変盛り上がりました。

 

懇親会における合唱団

懇親会における合唱団

 

 

懇親会における優秀賞の表彰

懇親会における優秀賞の表彰

 

 

 懇親会における村林浩子ソプラニストのミニリサイタル

懇親会における村林浩子ソプラニストのミニリサイタル

 

 

 懇親会における忍者ショー

懇親会における忍者ショー

閉会の挨拶

 閉会の挨拶後、三重大のスタッフならびにご支援いただいた先生方に登壇していただき、記念写真を撮影しました。

 ここに、第41回日本血栓止血学会学術集会開催に関して御支援を賜った、沢山の方々に深謝申し上げます。

 

閉会の挨拶

閉会の挨拶

 

 

 閉会後の集合写真

閉会後の集合写真