栄養サポートチーム(NST)

 「NST(Nutrition Support Team (栄養サポートチーム))」は、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士といった様々な職種の者が集まったチームのことで、栄養管理に関するサポートを行っています。

NST概要

NSTの役割

  1. 栄養評価を行い栄養管理が必要かどうか判定します。
  2. 栄養管理方法の指導・提言を行います。
  3. 栄養管理にともなう合併症の予防・早期発見・治療を行います。
  4. 早期退院や社会復帰を助けQOL(生活の質)を保つためのサポートを行います。

入院患者の皆様へのサポート

 入院時あるいは入院中に栄養状態の改善が必要と判断され、かつ、栄養についてのサポートが必要とされる患者さんに対し、主治医と共に我々NSTスタッフがかかわらせていただいています。

 がん患者さんは化学療法や放射線治療を行うと、味覚に変化が起きる、食欲不振や吐き気、嘔吐が見られることなどがあります。また、手術後に食事量がなかなか戻らず体重減少に悩まれる方もいらっしゃいます。NSTは、そのような方々のサポートを行っています。

外来で通院されている患者様へのサポート

 外来通院中の方は、がんサポート室でのご相談も受け付けています。食事の面で困ったことがありましたら、がんサポート室の認定看護師までお声掛けください。管理栄養士がお伺いします。

NSTスタッフ

 当院のNSTスタッフは、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士が日本静脈経腸栄養学会認定の資格である「NST専門療法士」を取得し、さらなる知識と技術の向上に努めております。 

 また、当院は日本静脈経腸栄養学会「NST専門療法士」認定教育施設となっており、NST専門療法士の養成を行っています。

「NST専門療法士」とは?

 日本静脈経腸栄養学会が認定する資格で、平成16年より認定制度が設けられました。学会の定める所定の条件をみたし、主として静脈栄養、経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を有しているとみなされた者を認定しています。