看護部長からのごあいさつ

 看護部長 江川伸子よりご挨拶申し上げます。

看護部の特長


看護部長
江川 伸子

 当院の看護部には約470名の正規職員がいます。看護職員同士の顔が分かりあえる関係にあります。まじめな看護師が多く、頑張り屋さんが多いと思います。

 また、県の政策医療を担う病院ですので、災害医療やがん治療、周産期医療など、たくさんのことを経験することができます。教育体制に関しては、多様な研修プログラムがあり、新人から中堅・ベテランまで段階的に学べる環境をもっている病院です。

 福利厚生の制度も整っており、改善活動にも継続的に取り組んでおり、働きやすい職場です。

 

当院が目指す看護師像

 当院は高度急性期病院です。私たちは皆で「当院が目指す看護はどんな看護か」ということを話し合い、「急性期病院であっても患者さんやご家族の心のサポートもできる看護をしていきたい」と考えました。そして「当院の看護部が大事にする理念は何だろう」と、みんなでキーワードを書き出し話し合い、最後まで残った4つのキーワード「気づき・対話・協調・笑顔」を理念に掲げ看護を行っています。

教育制度・体制

教育システム

 当院では平成16年よりキャリアラダーを導入し、看護師の育成を行ってきました。令和2年に日本看護協会がJNAラダーを作成・運用を開始したため、当院でもJNAラダーとの統合を図るために改訂を行いました。ひとりひとりの看護職員が自らのキャリアデザインに向けて段階的に学び、自律的に成長することで、患者さんにご満足いただけるケアの提供につなげることを目指しています。

 また、専門コースなど、興味を持った分野のことが深く学べる研修など、多くの研修を開催しています。

新人看護職員支援

 平成22年より、新人看護職員研修制度も開始し、新人の育成・支援に取り組んで参りました。集合研修もたくさんあり、臨床で必要な知識や技術を学んでいただけますが、研修で学んだ事をさらに復習したり、患者さんに実施するまでに再度手技を確認したりできる場として「ひよっこクラブ」を設けています。勤務終了後の1時間程度ですが多くの方が利用され、先輩看護師の支援のもと、正確な技術の修得につなげています。

 当院では、配属部署の教育担当者以外に、看護部にも新人担当(専任)の副師長を配属し、一年を通して新人さんを支援しています。

 また、新人時代は自分の居場所を見つけるのに時間がかかったり、先輩に囲まれて食事するのが辛い時もあったりしますので、たまには仲間同士で集まって食事をし、情報交換を行える場も設けています。

看護体制・勤務体制

 当院ではもともと固定チームナーシングといって、チームで患者さんを支える体制をとっていましたが、それをベースにPNS(パートナーシー・ナーシング・システム)の考え方をとり入れた、医療センター式ペアナーシングを行っています。部署異動があるとベテランであっても不安がありますし、特に若いナースや新人ナースは分からないことがあった時に、誰に聞いたらよいのかも分からないということがあり、「ペアをとり入れた方がいいのではないか」という現場の意見から導入しました。みんなが安心して安全な看護が提供できるシステムです。

 勤務体制は、12時間勤務の二交代制が中心になっています。これは、三重県看護協会がスタートさせたワークライフバランス事業に、県内の病院で最初に参加して、取り組んだことで導入できました。

 

「医療センター式ペアナーシング」も「12時間勤務二交代制」も、看護部が指示したものではなく、ボトムアップを形にすることで実現しました。「こんな制度があるよ」と案内することもありますが、スタッフのやりたいことを取り上げ、検討し、とりあえずスタートして形にしながら、広げていくように心がけています。

私が当院で働いてみて良かったこと

 自分の経験にあった役割を与えられたり、研修受講を勧められたりしたことが、多くの経験をすることにつながり、学びが広がったと思います。自分では何に興味があるのかよくわかっていなくても、機会を与えていただけたことで興味を持ち自己の成長につなげることができたものもありました。政策医療を担っている当院だからこその経験もでき、当院でよかったなと思いました。

今後の課題

 社会のニーズは変化しています。そのニーズに対応できるよう看護も変化していかなくてはなりません。皆様の状況を把握しながら、よりよいものを提供できるよう対応していきたいと思います。

 また、子育て支援体制が充実し、制度を利用する人も増えています。 また、介護にかかわる職員も増えており、介護にかかわる制度の利用者も少しずつ増えています。

 いろいろな制度を利用する人とともに働いていくためには、働き方や業務の割り振りにおいてどんな工夫をしていけばいいのかということをもっと考えていかないといけないと思っています。

当院への就職をお考えの方へメッセージ

 当院の看護部は、私自身が約470人の看護師の顔や名前、出身学校、最近あったことをある程度把握することができる規模であり、職員同士がアットホームな関係にある病院です。

 新人教育システムもしっかりしていますので、看護師の基礎をしっかり身につけることができるまで支援します。研修制度などキャリアへのサポートもしっかりしています。また、多様な経験ができますので、キャリアビジョンに広がりが持てると思います。

 この地域で急性期医療を担う当院で、技術や知識を身につけるだけでなくだけでなく、患者さんや家族を支えたいという思いを持たれている方、向上心を持ち自己成長を目指す方に、是非就職していただきたいと思います。

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