看護部長からのごあいさつ

 看護部長 川島いづみよりご挨拶申し上げます。

当院看護部の特長


副院長兼看護部長
川島 いづみ

 当院の看護部は約445名程度の正規職員がいます。規模的には大規模でもなく、小規模でもなく、中規模の病院ですので、看護職員同士の顔が分かりあえる関係にあることが一番大きな特長です。

 

 また、県の政策医療として担っている役割のある病院ですので、災害医療やがん治療、周産期医療など、たくさんのことが学べます。教育体制に関しては、多様な研修プログラムを持っており、新人から中堅・ベテランまで段階的に学べる環境をもっている病院です。

 

  勤務体制に関しましては、三重県看護協会がスタートした、ワークライフバランス事業に県内の病院で最初に参加して、取り組みました。その中から、12時間勤務の二交代制を取り入れて実現し、定着してきております。また、この事業に取り組むことがきっかけで子育て支援制度を積極的に利用できる体制になりまして、育児時間短縮制度や育児休暇の利用率も非常に高くなってきているのも大きな特長です。 

当院の目指す看護師像

 当院は高度急性期病院です。近隣にもたくさんの急性期病院がありますが、その中で「当院が目指す看護はどんな看護か」ということを皆で話し合い、単にフィジカルや医学的な支援を行うだけではなく「急性期病院であっても患者さんやご家族の心のサポートもできる看護をしていきたい」というのが、私たちの目指すところです。そこを目指すために「気づき・対話・協調・笑顔」の4つのキーワードを理念に看護をしています。 

 

 当初の看護部の理念はどこの病院にでもあるような文章でしたが、皆で「当院の看護部が大事にする理念は何だろう」と、みんなでキーワードを書き出し、話し合う中で最後まで残ってきた大切にしたい4つのキーワードを理念にしました。

教育制度・体制

医療センター式ペアナーシング

 当院ではもともと固定チームナーシングといって、チームで患者さんを支える体制をとっていましたが、それをベースにPNS(パートナーシー・ナーシング・システム)の考え方をとり入れ、若手からローテーションしてきたベテランナースまでみんなが安心して安全な看護が提供できるようにアレンジしたものが医療センター式ペアナーシングです。

 

 部署異動があるとベテランであっても不安がありますし、特に若いナースや新人ナースは分からないことがあった時に、誰に聞いたらよいのかも分からないということがあったので、「ペアをとり入れた方がいいのではないか」という現場の意見もあり、導入しました。実は、ペアナーシングは最近ではどこの病院でも取り入れられていますので、今ではこれがすごく特長的であるということはないのですが、ペアナーシングのマインドを育てていくことに今は取り組んでおります。

ボトムアップを大切にする風土

 当院の特長である「医療センター式ペアナーシング」も「12時間勤務二交代制」も、看護部がやりましょうと指示したのではなく、ボトムアップを形にすることを心掛けてきました。

 

 「こんな制度があるよ」という仕掛けをすることもありますが、現場スタッフがやりたいことに手を上げてもらって、県外の研修や病院見学に行って学び、とりあえずスタートして形にしながら、広げていくように心がけています。「これやったらいいんじゃない」「おもしろいんじゃない」「うまくいくんじゃない」という現場の声を温め、うまくいくように誘導するボトムアップを大事にする組織にしたいと思っています。

 そうした取り組みが1つ1つ形になることが、各個人のやりがいにもつながります。

新人看護師を支える看護支援室

 看護支援室は、新人看護師たちが学校で学んできたことを患者さんに対して実際に初めて行ったり、病棟でOJTとして行ったけど自信がなかったりしたことをシミュレーターなどを使って確認するために、支援する先輩看護師を日と時間を決めて、できなかったこと、失敗したことの点検で、確認を行うことができる部屋になっています。

 

 特に、新人ナースが入って間もない時は、長時間開設して、慣れてきたら少しずつ回数を減らしています。もちろん、先輩看護師が常駐している以外の時間帯でも利用して大丈夫ですので、例えば「病棟の中で研修やトレーニングをするので、器具を使いたい」という場合などにも利用することができます。

 

 また、新人ナースは自分の居場所を見つけるのに時間がかかったり、先輩に囲まれて食事するのが辛い時もありますので、たまには仲間同士で集まって食事をする機会も作っています。

私が当院で働いてみて良かったこと

 その時その時の自分の立場によって、モチベーションが違うと思いますが、私は「これをやりたい!」と思った時にサポートしてもらえた時に一番この病院で働いて良かったと感じました。そのため、今は看護部長としてスタッフみんなをサポートし、スタッフがやりたいと思ったことをサポート・支援しています。その中で少しずつステップアップしている実感を持つことが大切なことだと自分の経験からも感じています。 

 

 また、当院は県の政策医療を担っているので色んなことが学べたということも、この病院で良かったなと思えることです。

今後の課題

 子育て支援体制が充実し、制度を利用する人も増えてくるのはとてもいいことですが、今後もっと利用する人が増えていくと思うので、協働体制をしっかり整えていかないといけないと考えております。

 

 当院では育児短時間制度といって、子どもが就学するまで月に12日勤務または1日2時間の時短勤務を選ぶことができる制度があります。育児休暇が3年間なので、短時間勤務制度の利用率は非常に高くなっておりまして、当初の利用者は10名程度でしたが、現在は30名近い方に利用いただいておりますので、今までとは違う協働の仕方や人員体制を考えていかないといけません。

 

 また、介護にかかわる介護年代もだんだん増えてきていますので、介護にかかわる制度も少しずつ利用者が増え、「色々な立場の人が、色々な制度を使いながら働いていけるためには、ただ人を増やすだけではなくて、働き方や業務の割り振りにおいてどんな工夫をしていけばいいのか」ということをもっと考えていかないといけないと思っています。

 介護の制度はあまり利用する方がいらっしゃらなかったのですが、介護休暇ということで、一定期間休めますし、介護時間ということ時短制度もあります。利用している人も今は数人だけですが、数年すれば何十人という方が利用するようになると思います。

当院への就職をお考えの方へメッセージ

 当院は三重県で一番大きな規模でもなく、最先端の取り組みをしているわけでもありませんが、私自身が約445人の看護師の顔や名前、出身学校、最近あったことをある程度把握することができる規模の病院です。

 

 また、ドクターヘリが出動したり、移植をしたりする病院ではないですが、この地域で急性期病院を担っていく中、フィジカルや医学的な面だけでなく、患者さんを支える、家族を支えるという両方の思いを持っていただいている方に是非きてほしいと思います。

 新人教育システムもしっかりしていますので、学校で「わかる」というレベルで入ってきた人を1年かけて「できる」につなげることができると自信をもって言えます。 

 

 また、多様な経験ができますので、キャリアビジョンに広がりを持てると思います。また、公立病院ですので、研修制度などキャリアへの支援サポートもしっかりしています。

 去年は看護師の中で助産師になりたいという人が1年間在職しながら就学するという支援制度を利用して助産師の資格を取得したり、人事交流で看護大学へ1年間教員をしている人がいたり、多様なキャリアを積む方法が院外にもあり、それを積極的にサポートしている病院です。

 

 当院へ就職をお考えの方は、まずは是非とも気軽に病院を見学しに来て下さい。

 皆様と一緒に働くことができるのを楽しみにしております。

▶︎インタビュー・撮影/2019年1月22日

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