インタビュー:手術支援ロボット導入にあたって

 当院への手術支援ロボットの導入にあたり、数多くの腹腔鏡手術を実施している当院副院長兼外科部長の毛利医師と、実際にメーカーのライセンス研修に参加し、手術支援ロボットの操作経験のある、当院産婦人科診療部長の田中医師に、手術支援ロボットの特長や今後の活用についてのインタビューを行いました。

毛利靖彦医師インタビュー

早期社会復帰を実現する手術をより安全に

毛利靖彦医師

副院長 兼 外科部長
毛利 靖彦

 当院の外科領域の手術においては、患者様の体になるべく負担が少なく、早期社会復帰ができることを大切にしています。そのため、当院では体への負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に取り組んできました。

 今後、手術支援ロボットの導入によって、腹腔鏡手術をより安全に行うことができるようになりますので、これまでの手術経験とロボット技術を掛け合わせ、より安全・安心な手術を提供していきたいと考えております。

 

 

 

 

 

外科領域でのロボット活用展望

 近年、食生活の欧米化などの影響もあり、大腸がんの患者が増えてきており、手術件数も増加しています。ロボット支援手術においては、2018 年4 月に直腸切除・切断術が保険適用となりました。

 

毛利靖彦医師

 

 そこで当院の外科手術においても、まずは8 月頃より直腸のがん手術から、手術支援ロボットを導入し、食道ガンの手術や胃の全摘出手術などに拡大していきたいと考えております。

 

【インタビュー・撮影/ 2019 年5 月12 日(日)】

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田中浩彦医師インタビュー

従来の腹腔鏡手術とのちがい

田中浩彦医師

産婦人科 診療部長
田中 浩彦

 従来の腹腔鏡手術は、先端が曲がらない真っ直ぐな鉗子や尖刀により行いますので、自由度の低い中で切ったり、縫ったりする操作が必要です。また、カメラ(腹腔鏡)もスタッフが手に持って操作しています。さらに、カメラは2D のため医師の経験やスキルも必要になります。

 一方、ロボット支援手術の場合、鉗子部に関節があるため、切る、縫う作業を理想的な角度で行うことができます。また、ロボットが持つカメラは手ぶれがなく鮮明で、3D の立体視で奥行きも把握することができます。

 

 

 

 

産婦人科領域でのロボット活用の展望

 産婦人科領域においては、体制が整い次第できるだけ早い時期に、子宮筋腫等、主に良性疾患に対する腹腔鏡下膣式子宮全摘術において手術支援ロボットを活用できればと考えております。

 

田中浩彦医師

 

 実際に操作してみると、手術支援ロボットのアームは、人間にできない細かく柔軟な動作が可能ですが、アームには「触覚」がありません。そのため、アームの力加減を映像を見て「視覚」で判断できる力を身につけることが大切だと体感しました。

 手術支援ロボットの特性を理解し、安全に取り扱うことで、当院の産婦人科領域における高度医療の拡充に努めたいと考えております。

 

【インタビュー・撮影/ 2019 年5 月12 日(日)】

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