X線TV検査(X線透視検査)

 体を通過したX線による画像をリアルタイムで画面上に表示して、体の中の臓器や骨などの状態を見て様々な検査(胃透視・大腸透視など)や治療(骨折や脱臼の治療、胆石の治療など)を行います。
 この時、胃や大腸などのように、ほかの部分とのX線の通過に差が出にくい場合には、臓器等の形を見やすくするために造影剤というX線の通過を抑える(または通過しやすくする)ものを用います。

検査機器・設備

 当院には通過してきたX線を画像化する方式により、アナログで画像を得てデジタルに変換する(I,Iタイプ)の装置が2台とデジタルで画像を得ることのできる(FPDタイプ)の装置が1台あります。

 FPDタイプの装置は最近導入されたもので、従来タイプの装置に比べX線の線量を減らすことが可能となっています。

  • X線TV(FPDタイプ)

  • X線TV(I,Iタイプ)

検査を受ける方へ

検査方法・当日の流れ

1.中央放射線部受付にて受付

 中央放射線部受付(緑色の窓口)へお越しいただき、診察券と受付表をお出しください。

2..検査・治療

 必要に応じて検査着への着替えをしていただいた後、透視下での検査や治療を行わせていただきます。

3.食事

 消化器系の検査は当日、前日に食事制限があります。詳しくは検査説明時に案内させていただきます。

4.終了

 検査終了後は各科外来(各科病棟)または会計へお戻りいただきます。詳しくは、検査終了時にご説明させていただきます。

注意事項・所要時間

 検査によっては検査前にやっていていただくこと(前処置)や検査後にやっていただくことがあります。例えば、胃の検査をするに当たり、食物等の影響を減らすために飲食の制限などをさせていただいています。

 過去に造影剤を使用してアレルギーの出た方には検査ができないこともあります。

 また、妊娠中や可能性がある方はお申し出ください。

所要時間

 検査・治療等の内容により変わり、10分程度で終了することもあれば、1時間以上かかることもあります。平均は30分程度です。

検査結果

 検査・治療中に撮影された画像はデジタル画像として画像サーバーへ送られ各電子カルテ端末の画面で表示できます。画像(1)は胃の検査時と、画像(2)は総胆管(肝臓から十二指腸につながっている管)の検査時における画像です。それぞれ造影剤を使うことにより形や胃の表面の小さなしわなどが見やすくなってます。

  • (1)DR1

  • (2)DR2